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1969~1970年の作品。この時代から50年近く経った今の世の中、女性の自立とか子育て支援とか表向きには理解のある言葉が並べられてはいるが、女性の仕事と結婚・妊娠・出産・子育ての両立の悩みや葛藤は変わらないんだなと思った。大きくてキラキラした瞳の絵柄と今で言う不適切な表現・描写もあり時代を感じたが、当時の流行と時代背景を知ることができて面白かった。

かなり時代を感じさせる古い絵柄と強引なストーリー展開です。少女向けの作品なのでしょうが、やたら幼稚な部分と重い部分との落差がありすぎて少し疲れます。

里中満智子さんの初期の代表作。出だしの絵柄が水野英子さんの影響下というか、時代だなあ〜という感じですが、5巻もあるので少しずつ変化が見られるところも趣き深いです。それにしても当時の少女マンガって不思議ですよね。どう見ても小学生向けのファッション紹介コーナーがあるかと思えば、結婚して仕事と主婦業や子育てとの両立に悩んでみたり不倫や出家みたいなエピソードまで含まれてて、混沌としています。当時の少女たちの精神年齢って大人だったのねといいますか、幸福だったねといいますか。お姉さん誌、女性誌などの分化が進む前の、エネルギーに溢れた誌面が思い浮かびます。編集者も新しい挑戦を色々させてくれてたろうな。関係ないですけど細川智栄子さんの「あこがれ」とか大和和紀さんの「モンシェリCoCo」とか一条ゆかりさんの「デザイナー」、昔の少女マンガといえばデザイナーものみたいな印象が皆さんはありませんか？画面が華やかになるから人気なんですね。バレリーナ、フィギュアスケートものと双璧をなす感じで、密かに懐古がマイブームです笑

見たことのない懐かしファッションが新鮮で、昭和40年代のドラマの衣装の時代考証にぴったりな資料的価値があります。絵柄やキャラクター、コマ割や説明台詞の多さにはさすがに時代を感じるし作者の若書きならではのキャラクターの浅さもありますが、不思議と愛着を感じて読みふけってしまいました。星３つにはできない。せめて4つかな。

里中満智子さんの作品は読んでいて飽きません。似たような展開もありますが、独創的で好きです