レビュー一覧

大人になると恋愛になかなか踏み込めなかったりする。そういう不器用な感じにすごく共感してしまったー。淡々とした感じも好み。

とにかく、自分が一番大事な人だなぁという印象。夫婦になろうが、親になろうが。こんなに潔く自分だけを愛せたら楽だなぁ〜〜

主人公の元夫・久志の台詞が特によかった。いい大人が奇跡とかに頼んじゃねぇ、そんな自己満だれも得しねぇんだよ。ってね。お見事。奇跡とかロマンスとかいう少女漫画的なとこから一番遠いであろう とばり らしいオチに苦笑。悩みや葛藤は人それぞれだけど、それを描きだす巧みさよ。

とばりさんの年齢に近づくにつれ、年下との恋愛（しかも19歳）に踏み出すのは勇気がいるなと思う。でも自分次第で、何歳からでも恋はできるんだと思わせてくれた作品。

ああー。トゲのように引っ掛かって、気になって読み続けてしまった・・・！聖との親子関係が不思議でしたが、とばりは妖精だからなぁ。こんなものなのかも。やっと大人の恋をすることができたのだから、これでいいのでしょう。

好みじゃなかったです。私には大人すぎるというか...シュールというか...それと、番外編？の登場人物の外見や性格が違いすぎて意味がわかりませんでした。48時間があってよかった！

とばりと同じ31歳、家事と子育てに疲れて不眠症になってしまった私にはドンピシャで、真夜中に読み自然と涙が溢れてきてしまいました。キャラクターそれぞれ、心と心が繋がっていて優しい気持ちになれました。毎日旦那やママ友に気を遣い、上辺だけのお付き合いばかりしている私にはしみる物語でした。

なんだか不思議な話…続きが気になります。

大人向けの（いやらしい意味じゃなくって）恋愛小説のような作品です。これ、実写化するといいな。主人公が　無自覚な男子キラーで　だけど　余りにも　恋愛に対して　消極的で　初心者すぎて　とっても　じれったくなりました。そういう女性、なんだか　実在しそうで、作品を　リアルにしていると思います。19歳の彼、可愛いですよ。恋に愛に　素直に　対応していると思います。年齢差ゆえの不安だとか、年下ゆえの苛立たしさ、そして、嫉妬。まさに　恋愛の醍醐味を見せてくれます。そして、元旦那や息子ちゃんが　ゆっくりと　少しずつ、愛にふれて　変わっていくのを見るのも、楽しかったです。息子ちゃん、可愛い。最後の終わり方が　これまた　絶妙。大盛り上がりで　終わるんじゃなくって、ひたすら、やっぱり　真夜中のイメージで、静かに　淡々としたエンディング。だけど、ハッピーエンドで。すごいな、この作者さん。そして、主人公のお友達の菊花さん、名前、菊ですよ、花ですよ。暗い闇の雰囲気が漂う中、菊花さんが現れた時だけ　なんとなく　花の香が　ほのかにして　すこし　ぱっと明るくなるような雰囲気を紙面に醸し出します。これも　きっと　作者さんの狙いなんでしょうねー。思えば、恋愛って　暗中模索が多くて、真夜中に　ちょっと　似てますね。

大人の恋愛、静かに進むかんじ、良かったです。