レビュー一覧

とても面白いです。建物や小物の描き込みが素晴らしい。後宮モノなので陰謀渦巻くドロドロのお話ですが、主人公の天然ボケの明るさのせいもあってすんなりと読めてしまいます。超絶美形☆宦官お兄様の笑顔の裏にはまだ何か隠されているような…続きが気になる作品です。

絵柄はポップなんですが背景や小物、衣装の描きこみは少女誌のレベルを超えています。表紙の絵からは想像できなかったのですが、かなり画力の高い作家さんなのですね。お話もうまいです。一話目の展開はスピーディー過ぎて若干置いて行かれたのですが、出てくる登場人物もみな個性的で魅力的です。ヒロインを筆頭に女の子はみんなサバサバでさっぱりしています。笑続刊が楽しみです。

これはおすすめ！青木さんのお話は男性が主人公の場合が多いのですが、待望の女の子が主人公。サンプルを読んだときは「主人公がいいこちゃんで天然キャラって鼻につくから嫌なんだよな…」とためらいましたが、読んでみたら全然鼻につくこともなくするりと馴染みます。さらに恋愛要素も重要な自分としては、１巻読んだだけだと、あれ皇帝陛下があんまりかっこ良くない…しかも皇帝陛下の相手になるわけじゃないのか…と若干がっくりきました。でも２巻、３巻と読むと…出てくるんですよ、かっこいいメンズが！珊瑚ちゃん(主人公)のまわりに恋愛の伏線がしっかりと張られてきます。王宮の政治情勢、兄の策略、蒙古族との争い、珊瑚の恋愛と伏線は盛りだくさんです。１巻だけでやめるのはもったいない。ぜひまとめ読みを！

悪事の詰めが雑で甘すぎ。「夢の雫、黄金の鳥籠」みたいに養父を誘拐して抹殺して行方不明扱いにすれば手間も後始末も楽なのに。２階に取り逃がすわ、反撃を喰らうわ、トドメを刺さないわ、緩すぎる。侍女の証言、手紙の花びらだけで、皇太后様の独断で王妃様を即刻処刑？この国は警察も裁判所も無いの？悪役なら、権謀術数を巡らして冷酷に罠にはめてほしい。王様は１０歳、ヒロインは６歳ぐらいにしか見えない。王妃様は年齢不詳＆平民みたいな衣装・言動で変。王妃様が公共の場で、王様を幼名で呼び捨て、侍女にサン付け？微妙にイロイロ中途半端で残念。韓国ドラマ「トンイ」でも見習ってほしい。建築、調度品、衣装は美しく素晴らしい。

おもしろかったです。最初表紙を見た時「絵柄がちょっと古くさいかな…」と感じましたが、中身を開くと細かく書き込まれているのに見やすく、衣装や建物は綺麗でキャラもかっこよく可愛く、印象ががらりと変わりました。ただ大人と子供しか書き分け出来ないのか、わざとなのか…陛下がとても17歳には見えないし、珊瑚はまだ12歳だからいいとして、知花ちゃんも似たような年齢なのかな…とよくわからない。もう少し年齢相応の書き分けが欲しいです。でもそんなの気にならない面白さ。内容説明は他の方のレビューにある通りです。よくある設定なんですけど感情移入しやすくハラハラしてしまう、続きが気になって仕方ない作品です。無期限でよかった。

これは、、嵌った！表紙の絵がちょっと…と思った方はまあ騙されて読んでみて欲しい。かなり画力の高い方だと思います。衣装の書き込み、美しい男性神。主人公の少女時代は不自然な程の目の大きさですが、成長後はまともな目の大きさになります。成長後を美しく見せる演出ですね。やけに淡々と都合良く進んでいくのがつまらないと思った人はもう少し読み進めて欲しい。悪魔のような美しい兄と、苦境に立たされても頑張ろうとする珊瑚。続きが気になります。ハーンとの伏線も気になる♡

物語のテンポがよくて先がとっても楽しみです。男性キャラは美しくて凛々しいし。主人公は可愛いくて着せ替えが趣味の兄という設定のため装束が色々楽しめてお得だし。恐ろしい太后さまはお色気たっぷりでゴージャスだし。当時の風俗もよく勉強して描いてるけど美味しいとこは色々混ぜてあって、よくできたフィクションになっているかと思います。中国武侠ドラマになってもおかしくないですね。

主人公は可愛かったです。ただ、陛下に魅力が無い、というか皇帝の器じゃない。行き当たりばったり感がぬぐえず、雌伏の時とはいえ味方が少なすぎたりと、わざと愚鈍な振りをしているという設定に違和感がありすぎる。皇太后もやることが随分直接的で隠蔽工作もお粗末、三下感漂うし。全体的にキャラが小粒だと思います。もうちょっとキャラを設定付けるだけじゃなくて相応の行動をさせて物語を練って欲しい。

背景の描き込み、登場人物間のやりとりは好きですが主人公の女の子がお花畑思考で幼すぎるのが少し気になります。後宮ってそういう行為があって当然だと思ってるので、陛下が好きな女（主人公の友達）のために操を立てるのも違う気がします。お綺麗でいたいのか知りませんが、逆にこの子大丈夫なのかと心配です。

史実にある国朝ではないのですが、まるで史実になぞられた話のように、よく時代考証がされています。宦官のことももの凄くよくわかります（わかりたくなくても）。青木先生の著書は絵も綺麗ですし、どれもハズレなしです！