レビュー一覧

ミランダ・リーらしい、ちょっと切なくて、ドキドキとして、それでいてテンポの良いお話でした(*^_^*) ヒロインの長年の檻を出だしから崩し、同居の女性に前向きになることで生じる矛盾や葛藤を相談させ、ヒーローとの間も壁を感じさせておきながらも二人の間のわだかまりを逆手で捉えてしまう…。ヒロインのグダグダが気にならないと言えばウソになるけれど、社会的にも恋愛的にも、自分自身をコントロール出来る大人の女性として成長している年齢で有ると云う感じを自分にも読み手にも伝えながら、恋をすることにのめり込むのではなく、自分を成長させるものとしようとしているように感じられて、とても好感が持てました(^_^)/

主人公の悩みは共感できます。ほんとに良いひとに出会えたわーと思わせます。一度関係をもってからの遠距離の関係、これがかえってふたりの距離を近づけたのですねー。15歳差は現実の世界でも結構ありますよね。面白かったです。

ミランダ・リーの描くヒーローって凄く魅力的です。藤田さんでコミカライズされてますが、小説のイメージとピッタリでした。

ヒーローとヒロインの関係があまりにありきたりで、ドキドキ感もハラハラ感もなく、双方に意外と誠実で面白味には欠けるけど、ストーリー自体はまぁまぁだと思います。ただヒーローの2度の離婚の理由が身勝手だから、ヒロインもそこは悩むところでしょうと思いきや、これまた意外とさらりと受け入れ、ハプニングは少ない分興奮はしませんが、安心して読めますね。何度も読み返したい作品では無いですが、時間潰しにはなります。