レビュー一覧

面白かったです。19世紀のイギリスを舞台にしたお話です。ヒロインがおてんばなおかげで、馬に乗ったり猟銃つかったりしてあちこちに動くので、外国の田園風景を楽しめます。が、個人的には複数の夫人と情事をほんの少し前まで楽しんでたヤツに結婚してくれと言われて、円満ハッピーエンドになれるヒロインに共感は出来なかったので無期限にはしないかなぁ。脇役にもっと良い人いるのに（笑）

初めて読んだアン・アシュリーの作品がこの『悩める伯爵』でした。そして一気にファンに。この作品を切っ掛けに、ヒストリカルばかり読むようになってしまいました。もうね、レベッカがとにかく可愛い。お転婆で、でもしっかりしているところももちろんあって、勇敢で。ドラムは素敵な男性なのに、レベッカのことになると子供っぽく怒ったり拗ねたり嫉妬したり…可愛い男性に変身。もうとにかく二人が素敵！いろんなヒストリカルを読みましたが、今でもこの二人は一、二を争うお気に入りです。

この作家さんの作品はいくつか読みましたが、ヒロインの型破り具合は一番でした。勝ち気でおてんばなヒロインが、個性を損なわないまま魅力的な女性に成長し、反対に傍で見守っている立場のヒーローは色々心配し過ぎて子どものような態度を取ったりします。この作家さんらしい、事件や立ち回り、個性的な脇役など、長編なのに飽きずに読めました。

最高にキュート！アン・アシュリーさんの作品には愛すべきヒロインが多いですが、レベッカは間違いなくベスト3に入ります。もう本当に、ヒロインのレベッカが可愛くて応援せずにはいられません。その結果ヒーローのドラムにイラッとしましたが。ちょっと昔馴染みの絆に胡坐をかき過ぎです。タイトルの『悩める伯爵』の悩みについては、次から次へと大変だなとは思いましたが、まあ自業自得の悩みもあるのであまり同情は出来ません。喧嘩したり嫉妬したり殺人未遂事件があったり、すったもんだありつつも深い場所でつながっている雰囲気がとても素敵でした。『消えた子爵夫人』に出て来るレイン伯爵夫妻はドラムとレベッカです。こちらには『消えた子爵夫人』のヒーローのドミニクが、「いまだかつて見た事もないほど美しい男」として出て来ます。

ヒーローがいつも怒っていて、ヒロイン言い返してますけど、それにしてもヒドイ。ヒロインのこと愛してるくせに、他の女と○○とか○○○○してるし、ヒロインおいて他の女と出かけるし、最後だってヒロインがヒーローを助けてたのに、他の女とさっさと館に帰ってるし。ヒーローは嫌だったとか言ってますけど…ならやるなよ…と。すべてヤキモチの一言で片付けて、どんだけヒロイン傷つければいいのだろうか、と腹がたちました。結局愛してる、とも言ってないし。レビュー良かっただけにスゴく残念。

型破りなヒロインが魅力のお話です。お転婆、小悪魔、やんちゃ娘等々色々な言葉でヒーローに表現されるヒロイン。普通の女性はしない事を男装してやってしまうし、上流社会の一員なのに全然そんな事は気にしない所が面白いです。ヒーローはそんなヒロインが幼い頃からお気に入り。ヤキモチを焼いたり、成長したヒロインの行動に過剰に反応したりとある意味振り回されっぱなしという感じ。進展しそうでなかなか進展しない二人の仲に割り込もうとするお邪魔虫の存在もまあまあ面白いです。ヒストリカルなので当時の事を知っていくと面白さは増すと思います。漫画もオススメです。

アン・アシュリーはヒストリカル作家の中でも特に好きな一人です。なんちゃってヒストリカルがやたら多い中、欲求不満解消に再度読みました。漫画版もとってもおすすめですよ。

ヒロインの性格のおかげで 爽やかに読めました。長編ですが適度なじれったさで終始安心できました。私は48時間で充分満足です。

レビューが良かったので読みましたが、魅力的なヒロインに比べて、途中、ヒーローは傲慢で我慢ならないと思いました。ただ最後まで読むと、とても気持ちのいい読後感があって、★を５つつけようという気になりました。丁寧に進んでいく恋物語に、ユーモアを織り混ぜたセンスある会話のやり取り、とても読みやすかったです。

ヒロインは子供の頃から男の子みたいにヒーローのあとをくっついて育った女性です。7年の時を経て超美人になったけど、中身は勝ち気で男勝りなお転婆娘のまま。ヒーローとはかなり年齢が離れているようですが、ヒロインを前にすると大人のヒーローがついついケンカ腰になってしまってギクシャク。でも楽しいお話でした。