レビュー一覧

面白かったですけど8チケットは高いような気がします。ネットで読めるんだから紙代やら店舗代がかからない分もっと安くできないの？と素人の私は思ってしまうんですが別のことにお金かかるんですかね？お話の内容としては、まぁありきたりといえばありきたりですが結構前の作品らしいので、その当時では斬新だったのではないでしょうか？？整形依存メンヘラ女の話です。映画にしちゃったら面白くなさそうな感じではありますけど。このお話の内容よりも作者の現実の人生の方が壮絶な気もします…。

R15指定なので内容はそれなりに過激ですが、自分に中（あた）らずと雖（いえど）も遠からずで、色々考えさせられました。まだ読み足りなくて、考えがはっきりしないけど、本当「美しさ」って何だろうと思った。どの女性にも言えることだと思うけど、誰が作ったかわからない「美」の基準に、踊らされ、翻弄され、行きつく先は？若さ、美しさに執着している女性は読んでみるのも良いかもしれません。

世界観や作風がすきじゃないです。映画鑑賞前に読んでよかった。映画鑑賞はやめます。

人間の欲望って果てしがないなあとつくづく思いました。どこでその連鎖に「陥っている」ことに気がつくか・・・その時期で、人間って随分と変わるかもしれないと思わされました。ネット社会の中では、「美の多様性」というものを広く垣間見ることができました。けれども、一貫して不変なのは、「模倣の美」なのだと思います。○○のように美しい、○○国の○○のよう、女優の○○のように美しい、多くの人が、洗脳のように美しさの見本という価値を刷り込まれます。そうなりたい、そうでなければ、価値がない人間は劣る、弱く惨めな存在なのだと。美醜は一人一人の優越感、快楽物質のものですから、これから先もなくなるとは思えませんが、そこから抜け出したらどんなに、広い世界が広がっているんだろうなとため息をつくばかりです。

この作者さんが昔から好きでした。特にめちゃめちゃ感動するような話でもないのですが、だからこそ読みやすく、自分が年齢を重ねたときに又読み返したいと思える作品です。読む人によって色んな解釈のできる作品だと思います。この世界観に免疫のある人、ない人、二分される作品でしょうね。

かなり毒と癖のある作品なので評価ははっきりと別れると思います。読後感もあまり良くないので、爽快な作品を求めている人にはオススメしません。しかし心を抉るような展開や言葉選びに色々と考えさせられます。作者の世界観を受け付けることができると、どっぷりはまると思います。

絵が本当に綺麗でした。見やすく描かれていると思いました。動きをもった線が映像のようなのですがメッセージが断言されているので、頭で流れていしまわず分かり易く入ってきました。私はエロは感じない作品でした。むしろ、ストーリーの中にさまざまな個人の主観がぶつかりあっているような面白い作品に感じました。映画化されたということで、さまざまな見方があるかと思いますが、事前の情報をとりのぞいて素直に読むと意味深い世界があると思います。私はおすすめしたいです。結末とかネタとか細かいこと気にしないで読みたい本。ただ楽しむと星5。かな。

映画も見ましたが、テーマが深くて読み応えがあります。ただの美容整形の可否を問うだけのマンガではありません。人間の欲は怖いと改めて考えさせられました。

絵があまり好きではなく岡崎さんの作品は未読でしたが、サンプルの続きが気になりレンタルして見ました。全身整形で作り上げられたカリスマモデルが一気に転落して行く悲劇を登場人物の心理描写を交え丁寧に描いています。スピード感があるので一気に読めます。怖くて、悲しくて、でも一応ハッピーエンドになるのかなあ…？

「美」というものに囚われて人生を狂わせていく一人の女を描いた問題作。巷では“プチ整形”なんて言って、身体にメスを入れる事へのハードルが随分低くなっていますが、極限の状態まで美を手に入れようとしたりりこが肉体の崩壊と共にどんどんと堕ちていく様子は壮絶です。作中でりりこのライバルであるこずえ（りりこと違って生まれながらに恵まれた容姿を持っている）が「くだらない。皮一枚剥げば血と肉の塊なのに」と呟くのですが、その皮一枚に苦悩している人のなんと多いことか。読後感は決して良くない、いや最悪ですがメッセージ性のあるサブカルの傑作だと思います。岡崎さんのご快復、そしていつの日かまた作品を描いて下さるのを心よりお祈りしています。