レビュー一覧

爽やかで清々しい読後感でした。もう少しエピローグ部分があっても嬉しいですが、最後の素敵な２行で全部書く必要が無いなと思いました。その後の幸福な人生が想像出来て、かなり余韻が楽しめます。大満足です。ヒーローもヒロインも、聡明で率直で誠実で世事に長けていて冷静で、もう完璧です。会話を安心して楽しめるのも良かったです。最近読んだ作品が、拗らせヒーローと面倒臭いヒロインばかりだったので、余計にそう感じるのかもしれません。アン・アシュリーさんならではの、ミステリー成分はおまけで、ロマンス成分は発情したりドロドロしません。そして今回は、馬ではなく犬がちょっと活躍します。

「私だけの後見人」と同内容です。「華麗なる陰謀」の前の話です。寡黙で少し偏屈な年上ヒーローが、なんだかんだ文句をいいながらもまだ少女っぽさの残る快活なヒロインの世話を焼いていて微笑ましいです。

ミステリー仕立て・・・う〜ん。ラブも、ミステリーも、中途半端です。ヒロイン主体なのはわかりますが、ヒーローの異母妹に絡む、放蕩者も、一言で片付けられてるし、その異母妹と名付け親が登場するところもなし。ライバルの女性が、その後、どうなったのかも触れられず、え？もう終わり？と思いました。

アン・アシュリーの作品は読みやすくて大好きです(^-^)　読後感もいいです。一番は「帰ってきた侯爵夫人」なので☆４つです。

アンらしい、ヒーローとヒロインです。しかも今回は現在進行形の愛人はいないので、穏やかな気持ちで読みきりました(笑)