レビュー一覧

なかなか雰囲気のある良品だと思います。柔らかい絵も好みです。やや描写不足、説明不足な展開なので、ぐっとせつなくなるほどではないのがちょっと惜しい。あと、浮気Hはあるのに（ちょこっとだけど）、本命とはないのはナゼ？！というのも残念。H描写は薄い作者さんのようです。

この作者さんは好きなのですが、これはいまいち好みじゃ、なかったな…さらっとしすぎて、内容が薄かった。

著者・天禅桃子サンの作品は、本作品『セブン』を含め、『フラッター』『青空の澄んだ色は』しか読んでませんが、ニヒルな大人の男性描写が上手いですね。自分で感情の処理ができるのが大人であるならば、大人という殻で全てを封じ込めてしまっているような。世間的なアナーキー部分を割り切り、最低限の協調性を失わず、クールに生きてるように見える男性なのに、なんだかの形で負った心的外傷が、そこはかとなく尾を引き、影を作る。虚無観で一杯の大人は透明でないが故に、明るさの前で影が濃く映り、色気が放たれるといいますか。本作品『セブン』は、前半は三葉が居候先で同居人となったナナとの話、後半は三葉が探す生き別れた弟ナナオと義弟ヒロムの話ですが、糊代が大きい描き方なので、これって起承転結の「起」の部分よね？的な思いです。アペタイザーでコースの醍醐味を予想してたのに、アペタイで終わり？みたいな。残念でなりません。

確かにストーリーはいいのですが、もう少し掘り下げて進めていかれるともっと読みごたえがあったような気がします。

え？続刊続刊…無いの？と思わず探してしまいました。ガーン、ショックです。出会わなければ三葉の旅も終わらないんでしょう？(会ったら終わるってわけでもないかもしれないけど)ナナの過去とか前オーナーの事とかもちょっと謎が残りすぎてて消化不良気味です。面白いなと思ったが故に色々残念です。

作者さん買いです。キスシーンやしぐさがエロかったですが、ストーリーがイマイチはまらずもう少し展開あったほうが盛り上がれたなと思いました。

ストーリー重視のお話でした。 その後まで書いてくれてたらよかったのに…

ふたりのナナのお話で短編ふたつ入っています。両方とも、えっ終わり？！みたいな終わり方でした。ナナの過去もオーナーのこともまったくわからないまま終わるので色々と気になったまま。それならせめて兄弟の再開シーンはほしかったなぁ。ナナはかわいいしすごくいいカップルだとおもうのでかなりもったいない。この短さに設定詰め込みすぎたかなって感じです。

結局三葉と七音兄弟の再会はなしだと？！天禅先生がデビュー20周年ということで読んだ1話分に、兄CP(三葉×ナナ)の受けのトラウマ(ネタバレなので伏せますが)を踏みつけるシーンがすごく凛として綺麗で思わず借りたんです。ストーリーも兄CPも弟CP(義弟ヒロム×義兄七音)も素敵だったんです…でも二人の再開がなかったのが本当に残念…続きでないかな〜ストーリーが良かっただけにそこまで読みたかった。

続きを描いてほしい！！とこんなにも思った作品はそうそうないってくらい、続きが気になります！引き込まれるお話だったから余計に。他にも補足がほしい部分がちらほら。多分天禅先生ならグッと心を掴む演出してくれるだろうに、本当に足りないのが残念です。そこが足りてたら多分星は５になるはず！