レビュー一覧

癖がありすぎて逆に面白い！変化球スタイルで病んでて、でもしっかり愛の感じる作品です

落ち目アイドルがファン宅で添い寝する設定の表題作のほか、片想いこじらせた金持ちがお金で支配しようとする話、監禁、クローンの4つのお話。ちょっとエッチが唐突過ぎだし全体的に安易なストーリーで入り込めなかったですが、一捻りある話にしようという意気込みに対し甘め評価です。

イイモさん、BLらしく、と編集さんに言われたらしく、いつものイイモ節は封印ですね。(笑)"イノセント"(rentaにはないですが)が闇鍋で、"パーフェクトプラネット"がコーヒー(一応ミルク入り)なら、今回のは抹茶パフェって感じ？(テキトーな比喩ですいません)相思相愛ばっかりです。でもそれでもイイモさん！無理矢理系のエロ描写が多くて、苦味もしっかりあります。押さえつけられる受け子の表情がエロくて萌えです！

イイモさん、昔から大好きで、こうやって本を手にすることができてめっちゃ嬉しいです♪( ´▽｀)とにかくエッチも激しいですが、ストーリーもとても好きなのでお話重視の方にもオススメです。今回は監禁のお話が特に好きでした。なるほどそうか！となり、もう少し続きを読みたいなぁと思わせる余韻。。。イイモさん、好きです！

３冊目のコミックということで以前に出されていたものも含め拝読いたしました。私の中でこのコミックいい意味で裏切られた感ハンパないです｡読後感どれも良くて安心して読めました。これから作家買い決定です。

良かった。サイト時代にも読みに行かせていただいてた作家さんですが、ダーク寄りだったのでちょいビクビクしながら読んだのですが、今回は明るめの短編集でした。とりあえず表題作は、期待どおりでした。もっと読みたかったな。監禁の話は、ちょっと怖かったですが（現実にありそうって意味で）、ほんわりな終わり方でしたし、クローン話も展開に意外性があって良かったです！！アンチ・・・は普通でした。とにかく絵に独特の色気があるので、ヤラれ顔とかいいなぁ〜と思っていましたが、ストーリーは確かに「BLらしい」方が自分のような保守的な読者にはウケますよ(笑)。今後を期待して、エールを送ります！あ、欲を言うならおまけ漫画にも、もうひとエロ！！！

癖が強いという感想に惹かれて読んでみました。この話はこういう感じかな？とある程度の癖を想像しながら読み進めて、なるほどこんな感じかと思った先にもう一癖あるストーリーにグングン引き込まれて読みました。予想を裏切るというより、予想を超えるその先がある。BLに限らず、いろんな話を読んで「ありがち」に飽きてしまった人におススメしたい一冊です。

え？うーん……、何か凄いつまんなかった……。重めの設定にしておきながら全てにおいてノリが軽すぎる…。なので読んだ印象も薄っぺらい印象になりました。表題作は表題作で、いくら落ち目のタレントだからってカメラも無しに置いて行くかぁ？とか、監禁〜は、攻めが文字が書けないって辺りで違和感は感じてたんですけど、そんな軽いノリで他人誘拐させんの？？？？？？はぁ？？？？って感じで……。全てにおいてそんな馬鹿な、の繰り返しでした。クローンの話が一番漫画にはなっていましたが、結局クローンだしって事でモヤるし、読んでいてひとつも萌えませんでした。ただ、あとがきでタイトルが出来上がってから話を無理矢理作る、みたいな事が書いてあったんで、あーなるほど…、と若干納得しました。基本的に全ての話は思いつきで、つじつまや完成度はあまり重視してないって事でしょうかね…。多分今後この作家さんの漫画は買いません。

「添い寝」「アンチヒーロー」を読んで、この作家さんこんなＢＬらしいＢＬも描くのね！と思ったら「監禁」「天国」を読んでやっぱ流石です…と拝みました。ストーリーの仕掛けというか、からくり具合がお見事です。　特に「天国」は深くてＢＬの枠を超えたテーマな気がします。でも変にややこしくしないで、答えのない難しい事をシンプルに伝えてくれます。スッキリした見やすい絵だから余計に物語にあるテーマの深みが際立っているように感じます。人によって正解の分かれそうなテーマですが、ちゃんとこの作品内でそれぞれの答えも出してくれているし、それが胸にストンと届きます。読みながら、愛ってなんだろう？人ってなんだろう？と考えました。　Ｈ要素が目的で読むとページ数的に物足りないかもしれないけど、受の表情とかが本当に上手いので私は満足です。「アンチヒーロー」「監禁」は一度読んで満足するタイプのお話で「添い寝」「天国」が繰り返し読みたくなるお話だったのでアップグレードです！

いままでのイイモさんの作品が好きな方には合わないかも…。とにかく普通のBLすぎて、イイモさんの個性が出てません。編集さんに｢BLらしく｣と言われたそうなのですが、そんなことを言う編集さんが信じられない。表題作より同時収録の少し病んでるお話のほうがおもしろかった。