レビュー一覧

自分もかつてこの奥さんのような状態に陥っていたので、嫌な過去が甦り、読まなきゃ良かったと後悔しています。自分の場合は、親と関わらないことで克服できたんですが、この奥さんもそう出来たらまた違っていたのかも…。

いくら近しい人でも自分とは別の人と全てを共感するってことは難しい。自分は分かっていると思うことすらおこがましい事なのではと…まずは理解からと、ご夫婦で出来る形で寄り添っていく過程が良かったです。他の人にも自分自身でも肯定されるって大事なんだなと。ふと気になって作家さんのブログも拝見しましたが、本を出された後が書かれてて生き生きと奥さんが頑張ってらっしゃるご様子で嬉しくなりました。

自分も似たような病なので、興味を引かれ購入しました。何度も、ゆっくり読み返しても、心が痛くなりけど、読後には、良かったねと思える作品です。一番、揺さぶられたのが「家に帰りたい」と、いうセリフです。私も子供の時から、今でも、ずっと頭にある言葉だから、凄く共感し涙が滲みそうになりました。もっと、自分に余裕があり、包み込める男性であって欲しかったな、という事で、星を一つ減らしましたが、作品としては、満点だと思います！

精神疾患の家族と向き合うのはそりゃあしんどいです。もちろん病気の奥さんが一番大変な思いをしているのでしょうが。やさしく理解のある旦那さんでうらやましいです。

３０年間、私は精神科と通院カウンセリングに通っています。だからこそ、主人公夫妻の苦しみと喜びに共感できる点が沢山ありました。酷く苦しんでた時は奥様の気持ち！同じような人が近くにいる時はご主人のイラッとする気持ち！両方わかります。だからこそ、自分を許せるようになり、折り合いをつけられるまで時間はかかりました。作者夫妻は、これからも多くの時間をかけて信頼を積み上げていく事と思いますが、幸有らん事を祈ります。

わたし自身が鬱病で、躁鬱(双極性障害)の疑いもあります。同じような病気の方の漫画が読みたいと思い検索した所、この作品を見つけ、48時間1チケットならと読んでみました。鬱状態、それを看ているご主人の気持ちはよく描かれていましたが、躁状態の描写がよくわかりませんでした。ちょっと期待ハズレだったかも…。

泣きました。レビューを読んでシマコさんを責める言葉が多いことにびっくり。きっと「普通の」家庭で育った方にはどうしてシマコさんがああなってしまうのか理解できないのでしょうね。私もいわゆる機能不全家族で育ちました。母との関係もよくありません。子供の頃から大人になってもいつも自分を責めていて、認めてほしいから安心を求めてしつこく追求してしまいます。主人にも苦しい思いをさせてしまっています。どうして信用してくれないの？↑まさに主人にも同じことを言われました。信じてないんじゃない。信じたいから安心できる言葉を聞きたいんです。自分がおかしいことは重々承知です。シマコさんだって。旦那様に迷惑かけてることも十分わかってます。だから余計苦しいんだと思います。別居婚という形でもこうやって支え合って生きていけるんだなあと参考になりました。私もこれ以上主人を苦しめてしまいそうになったら別居婚という選択肢も考えてみようかと思います。

すごく分かりやすくて良かった！難しい参考書読むよりもこれを読んだほうがいいと思う。

なんでもっと早く助けてあげられないのかな。自分が当事者なら、難しい話なのだろうか。私の口癖が、まさかシマコさんと一緒で驚いた。家に帰りたいって、いつも思ってる。家にいても。

私は双極性障害II型です。幸い、両親・夫・子ども・友人が温かく見守ってくれて、2年かかって自分を受け入れられるようになってきました。社会的に見たらダメ人間な状態を受け入れるって、かなり難しいです。でも受け入れてからが改善の始まりだとやっとわかってきて。この作者のパートナーは、自死しないように何十年も闘ってきたんですよね。すごいです。病気を理解しなくても、そんな人もいてもいいよねって世の中になればと思いました。