レビュー一覧

表紙がかわいいので読んでみました。突然え？え？え？怖っ。絵で安心してはいけませんね、なかなかの怖さでした。

恐い話も猫同士の会話だと、少しリアルか ら離れる感じで、読みやすかったです。作者の方が猫好きなのでしょうね。登場猫達も自然でした。

内容は怖いのですが、猫なのでちょっとホンワカになりました。

登場人物が人間だと怖い・汚いから猫に置き換えて怪談を語る！という設定なのですが、ユーレイは猫じゃない（笑）猫にしたら全然怖くなくなるからだと思いますが、コメディーでもいいので猫にしてもらいたかった。

猫の姿だからよかった……作品全部が人の姿だったらとても怖くて読めません。

面白かったです！猫で語られているので怖さがほどよく中和されて、怖がりなのに怖い話が読みたい、そんな勝手な私にぴったりでした(笑)

にゃんこの姿を借りて語られる怪異の数々。作者の目論見通り、怖さが薄れて読みやすい時もある反面、怖いときは半端なくコワイ 。

一巻は紙で、二巻はRentaで購入しました。（ネタバレでは無いです）作中に緑色の服を着たおばさん、という方が出てきて、中々に怖いお話なのですが、わたしが、その作品を読んだ、その日の夜、寝ぼけた家人が「家の中に緑色の服を着たおばはんがおる。廊下を行ったり来たりしとる。」と言い、また眠ってしまったので、個人的には超怖い体験でした。翌日、家人は全く覚えていませんでしたが、あまりのタイミングにゾッとしたものです。

TONO先生と妹さんのうぐいすみつる先生（うぐいす姉妹というユニット、個々にも活躍されています）のねこ漫画が好きで、何冊か持っています。この本は初めて見たのでレンタルしてみました。うぐいす姉妹さんはどちらも霊感がおありのようで、特に妹のうぐいすみつる先生は結構強烈な霊感持ちみたいです。共同で出された他の心霊漫画本は物凄く怖くて今でもページが何ページかそのまま脳裏に焼き付いています。それに比べると。本作品はイマイチ怖さがマイルドですね。でも一編一編人間で想像してみると中々怖い本です。

確かに、人の姿より、猫の姿で表現された方が、怖さは和らぐんですけど、時々人の姿で表されたりしてて（そこはちょっと怖かった）、どうせなら全部ネコさんで統一してくれないかなぁとか、トラやブチの模様で人物分けされてるのがちょっと分かりにくかったり。話自体が「うわ怖−っ！」と言うほどでもなかったので、「こんな不思議な話聞いたよ」的なふんわりした怪談だと思って読まないと、怪談話としては物足りないと思います。８話の「キンキラキン」の言う事はもっともでした（笑）