レビュー一覧

同じ作家さんの「シークへの贈り物」とペアの作品ですが、こっちが先。試し読みの部分で気づいてこっちにこれたけど・・・表示しておいてほしかったなぁ。シークものとはいえ、時代錯誤なザ・ハーレクインの傲慢シークではなく、現代の社会情勢をふまえたもので、よかったです。とはいえラブストーリーとしては単純かな。

不幸のあとには、幸福が待っている。現実にはそういうことばかりではないけど、物語の中だけでも誰かが幸せになるのをみるのはいい。ページ数の関係で、詳しい話の機微ができないのは仕方ないとしても、これはこれで良かった。

出会ってから3日間で生涯のパートナーを決めた話。シークの息子であっても継ぐとは限らないってそういうこともあるのかと思った。

難しい題材です。アラブの問題を見せながらロマンス同時進行という、ハーレクインにしてはかなり重い展開ですが、それをここまで描くのはさすがです。ただ、やはりラブ度は低めで読後の幸福感があまりないのが寂しいです。弟さんのお話しにその後の二人が出て来るので、それを見るといいでしょう。

女性が自立して生きているお話しは大好きです。困難な中でも頑張るヒロインはカッコよかった！ヒーローを受け入れるまでの葛藤がサラッとしていたのがちょっと残念。

充実したお話でした。ええ、わかってましたよ、最初から！笑）ページ数の関係でバタバタ終わっていくんだろうなー感。案の定。毎回ながらそれだけが残念。ふたりが出会ってから三日間しかたっていないなんて、素晴らしく充実した内容と流れだったんだけどなー・・もうちょっと二人の先の話も見たかったな。

シークなのに医療にも従事していてこういうシークもいいな。

ヒーローが最初からヒロインを妻として求めてくれて良かった。シークの話は女性を馬鹿にした展開が多いので構えて読んでしまいます。

ソフトではあっても中東地域のシリアスな現実を描いた、HQでは珍しい物語。ヒーローもヒロインもドクターで、困難な状況での治療シーンもありますが、華やかな碧さんの絵柄は血生臭さを感じさせません。そしてなにより砂漠の美しさを想起させてくれるので、静かな大人のロマンスに仕上がってます。好みはあると思いますけど、私は好きだなと思いました。シーク兄弟の兄のお話で、弟のお話と併せて読むことをお勧めします。

碧先生買いです。先に双子の弟さんのアーロンのお話を読んでしまって、今回の主人公でもあるお兄さんのカムとジェンのお話をみつけたのでポチしました。砂漠の国の部族間では、いろいろな決まり事や順番があって大変です。ジェンには昔、女性としてはとても辛くて悲しい車の事故で大けがをして、心と体に深い傷がありましたがカムと知り合ったことで少しずつ浄化されて、またカムと一緒に生きてみたい気持ちになって本当に良かったです。ただカムがこの国にはとても重要な人であることを、後から知らされますが。碧先生、とても画力がある先生なのでほかの作品もたくさん読んでみたいです。これからも応援していきます。