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被害者として、犯人が見つからないまま時効を迎えた時の橘田と高平。時効後、罪には問えないけれど、真実にたどり着いたらどうするか。非常に重いテーマですが、先が気になって一気読みしました。過去の放火殺人事件と、現在の一家惨殺事件がうまくリンクしていて、連ドラになりそうなお話でした。後書きにBLの枠をこえたテーマで読んでもらえるかどうか、とありますが、同じ作者の「真音」がおもしろいと思ったなら、オススメします。

13歳の時に橘田と高平が巻き込まれた放火事件。未解決のまま時効を迎えた15年後、新たに発生した殺人事件によって放火事件の真相が浮かび上がってきます。リセット〈上〉では、橘田に対する高平と倉橋の真っ直ぐな気持ちが切ないです。そんな二人に対して橘田はかなり「いけず」なことをしますが、三人は新たに起こった殺人事件に導かれるように再び出会います。そして、リセット〈下〉では、途中のこう着状態を経て殺人事件の真相が暴かれ、次いで放火事件も……。小説を読んだというよりも、作品の面白さに読ませられたという感じです。事件についてみっちり描かれているためBLの枠はスパーンと超えていますが、それでもしっかりBLです。三人の絆は恋愛感情の有無にかかわらず切れることはないでしょう。倉橋が最後まで橘田に「君」としか呼ばれていないのがちょっとかわいそうでした。

お話がとても面白くて一気読みしました。BL的ではないですが、そこが良かったです。

何気に…作家さん初コミックかも… いろいろ気になりつつも。 このリセットは書店で見るたび手に取り戻しを何度繰り返したことか。やっとこ今回キャンペーン割引で購入。 性癖刺さりまくり作品だったじゃないか。 依存、共依存…そし て不安定…美味しい… もとは幼馴染みとは言え、始まりが始まりだっただけに愛を疑いつつも依存は深まり自分を見失い…最高な拗らせ加減。 愛を疑われてる攻めは攻めで、代わりなど何者にも代えられないという程の依存心。

読み応えがあって、小説としてとっても面白かった。しかも、え〜そっちとくっついたん？　と見事に予想を裏切ってくれて大満足です。男はやっぱり胃袋を捕まれたら弱いですね(笑)。