レビュー一覧

相変わらず木原さんの作品は名作というか鬼作というか・・・(感嘆)詐欺師まがいの山村が、野性児の世話をする代わりに遺産を騙し取ってやろうとするんですが、徐々に情が移ってきて、でも野性児に心の機微はわからず、モヤモヤ、イライラ。嫌悪が愛情へ変化していく様はさすが木原さん、得意分野です。BL要素以外のストーリー構成も上手く練られていて、一気に読んでしまいました。ただ、単純なBLで手軽に楽しみたい、という方には不向きだと思います。ストーリー重視で単純なBLではちょっと飽きがきている、という方にオススメ。上級者向けのBLだと思います。

やっぱり木原先生は最高です。後ろ暗い感情、人生、そして純粋なゲス野郎…全てが私を虜にしてくれます。コミカルですが、ストーリーに抑揚があり、飽きることなく一気読みしました。 最後に受け視点のストーリーが読めればもっと面白かったなぁ…。

前々から気になっていた作品だったのですが、値段が高めで躊躇…。しかし、読み応えのあるBLが読みたいなぁ…と思ったので、今回思い切って購入してみました。凄く面白かったです。凄く面白かったのですが、気になる部分も有りました。邦人の2歳児がブラジルで行方不明になったらとんでもないニュースになりそうだし、20年後に見つかったら、更に凄いニュースになりそうだけど…。しかも原始インディオに育てられた青年なので、保護人物とか、研究対象者として専門のバックアップが付きそうだけどなぁ……と、そもそもの設定にかなりの違和感を感じました。が、まあBLだし…、ファンタジーとしてその部分は受け入れました。 ゲスでクズな仕事をしている攻めと、野生児の受けの距離が縮まっていくBL部分はとても面白かったです。隣のおばちゃんも個人的にツボでした。隣人愛ですよね…。おばちゃんが攻めの山村に別れを告げるシーンは、何だかちょっと寂しかったです。診療所の先生の登場はさすがに都合が良すぎる…と感じてしまいました。たまたまインディオの言葉が解る人が近所に住んでいて出逢うのではなく、山村がネットなどで調べて会いに行くとか、もうちょっと現実的な方法でお話を進めて頂きたかったです。 値段はやはり高いと思います。600〜900ポイントでも、探せば面白い作品もあるし、ページ数もこの作品より多くて、安い作品を最近読んでしまったので(しかも内容も面白い)、このやたら高い値段設定はどうなんだろう？と疑問に感じてしまいました。 評価は、マイナス感想ばかり書き込んでしまいましたが、全体的に見て設定.ストーリー展開などは都合の良い部分が見受けられつつも、読み応えのある面白い作品だったと感じたので、星5つにしました。

木原さんの作品は己に余裕がないと引きずられてしまいそうで怖いです。でも手を出してしまうんですけど。今作のラスト数ページでホッとさせるカタチ、ズルいと思いました、

　作家.挿絵両先生の豪華さにとびつき、試し読みもせす購入しました。　道徳観念のないろくでなしと、意思疎通の叶わない猿男。登場人物に共感できないと中々話に入っていけない、のですが。木原先生の筆の運びが面白いのでどんどん読めちゃう、気がついたら泣いていました。　ほっこり。ああ、面白かった、いい物を読んだ…という、読後感です。大満足。

結構重たくて深めな物語。途中まではどうしても主人公に感情移入できず、イライラして読み進めたが話の終盤でこのダメ男の孤独を見た気がした。

捻くれた感じのある山村さんがどう変わるか気になります。

面白かったです。部族に育てられた青年と詐欺まがいの借金男の話なんて興味わかないな。とせっかく購入したのに読みしぶってました。ちゃんとラブもあって、最後もハッピーエンド。読んでよかった。

詐欺商売人と原始育ちの若者、主人公どちらも一癖も二癖もあるのがすごい。でも早めに言葉も覚えて普通の生活になってBLになるのかと思いきや、最後まで喋れるのは殆ど単語だし(理解されているみたいだが)ちょっと環境問題が出てきたり、隣人のおばちゃんが面白かったり、色んな部分が予想外だった。

わー、なんだこの男達は(^o^;と思いつつ引き込まれました。残りページが少なくなってくると「えー、どうなんの?どうなんの?」って読みながら焦っちゃいました。映像化して欲しい〜