時は平安。陰陽師の家系である梶原家の次男坊として生まれた真白(ましろ)。彼はとある事情から、女のふりをして鬼の元へ嫁ぐことになる。指定された夜、一人迎えを待つ真白の前に現れたのは紅色の髪に鈍色の角をした、美しい鬼だった。東羅(とうら)と名乗ったその鬼と暮らし始め、彼との距離を少しだけ縮めた真白。ところが、兄・昌隆(まさたか)が厄災をもたらす死鬼(しき)と手を組んだという知らせが入り……。
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「――お前は、狗神様の嫁となり、慰み者となる運命なのだ」
厄災から村と妹を守るため、辰は狗神の供物となった。狗神の神域で毎夜繰り返される激しい夜伽。それでも村を守るためと気丈に振る舞う辰だったが、神域に侵入してきたタタリ神に襲われてしまい――!?
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