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鈴木ユータ
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これでいいのか富山県 レンタルラベル

これでいいのか富山県

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全国の人が思い浮かべる富山県のイメージとは何だろう?
通な人なら「薬売り」「蜃気楼」、一般的には「富山湾」といったあたりだろうか。

いずれにしろ富山県には「これ!」といったウリやインパクトが無く、全体的にパッとせず地味な県という印象が強い。だがその一方で「住みやすい」という、傍目から見ただけではわからない強味もある。

富山県は同じ北陸の福井県、石川県と並んで「幸福県」のひとつに数えられている。幸福県とはいわば「恵まれた自然環境の下、住居・労働・教育などの都市機能が整備されている県」のことを指す。富山県は、立山連峰や富山湾な どの豊かな自然環境があり、水が豊富で食べ物が美味い、災害が少ない、交通インフラが整備されている、土地が安くて持ち家比率が高い(全国トップクラス!)などなど、その居心地の良さには確かに太鼓判を押せる。

ただ、幸福県だからといって富山県が発展しているわけではないのがミソ、だったが、2015年の北陸新幹線開業で風向きも変わってきた。
富山県は外部から多くの人や企業を受け入れることになったのだ。だが、コンパクトシティの流れが加速している富山市は、富山駅前に続々とホテルが建設され、観光客も多く勢いも感じるが、中心市街地の総曲輪はその波に乗り切れていない印象。
高岡は新幹線駅である新高岡駅と、高岡駅を玄関口とする旧市街地の連携不足のせいで衰退を余儀なくされている。さらに県の二大都市以外の街は、どこもかしこも古いままであまり変わり映えがしない。余計なお世話だろうが、時代に合わせて変えるべきところは変えないと、廃れていくばかりだろう。
そんな富山県に気になるニュースも飛び込んできた。あるインターネット調査の幸福度ランキング(2019年)で、いつも上位の富山県の順位が意外なほど低かったのだ(23位)。

本書は先の新幹線効果の現状や、呉東と呉西それぞれの問題点を通して、幸福県・富山県の実情を炙り出していく。是非最後までお付き合い願いたい。
これでいいのか北海道 まちの問題編 レンタルラベル

これでいいのか北海道 まちの問題編

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北海道には、関東、東北といった地域がよってたかってもかなわない広さがある。
広いがゆえに、それぞれの土地にそれぞれの個性があり、独自の魅力や長所がある。
だが一方で、困った現実も多々存在している。
札幌では、大規模な再開発に北海道新幹線の延伸といった明るい話題の裏で、人口減少と経済の低調という危機に直面している。
観光都市として伸び悩み、嫌な事件で脚光を浴びてしまった旭川。
外国との微妙な関係がクローズアップされる根室や稚内。
夕張を例に出すまでもなく止まらない衰退にあえぐ街も多いが、なかには苫小牧や帯広など意外に活気が富む街もある。

本書では、広大な道内の各地で噴出しているさまざまな問題や面白い取り組みを取り上げ、解説・批評していく。北海道の今を見つめ、全道の未来を探る渾身の一冊
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これでいいのか石川県

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北陸新幹線開業で絶好調の金沢市。白山市や野々市市は住みよい街ランキング全国上位と勢いのある石川県のリアルな現状を暴く!
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これでいいのか千葉県

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千葉県の新旧住民の生態や、房総を中心に各地域の問題点を取り上げる他、関東のライバル・埼玉県との比較を自虐まみれに論じた一冊。
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これでいいのか宮城県

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宮城県はおよそ東北らしくない県である。

東北人気質といえば、口下手、根暗など、あまりスマートではない。
対して宮城県民は流行に敏感、個人主義でプライドも高いと華やかだ。
こうした同じ東北人にしてあからさまな気質の違いには、歴史と仙台の存在が強く関係している。
伊達藩では華やかな気風が領内に行き渡っていた。農民にも比較的自由が与えられ、それが人々の独立心や気位の高さを育んだ。
そして明治以降、仙台は東北の中心都市となり、宮城は東北6県で格上の存在と見られるようになった。
というわけで、宮城における仙台の存在感は圧倒的だ。
県内は仙台とその他で二極化され、優遇されるのはいつも仙台。
ただそんな過剰な一極集中により、県内の地域間格差は確実に広がっている。

本書は宮城県内の不公平感にスポットを当て、仙台市以下、仙北、仙南、そして復興続く三陸のさまざまな問題点を取り上げ、伊達イズムが根付く宮城県の本質を暴き出す!
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これでいいのか岩手県

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岩手は人も歴史も「我慢」が特徴の県だ。

昔から当地の支配者は中央権力に抵抗し続け、住人は厳しい自然に立ち向かってきた。
現代においても東日本大震災では多くの県民が我慢と苦労を強いられた。
そんな苦難を「岩手民族」は忍耐と不屈の精神で乗り越えてきたのである。
というわけで、県民は団結力が強そうな印象だが、そうでもないのが岩手の不思議なところ。
県土が広く山や高地ばかりの地勢もあって、昔から地域間の交流が少なかったのがその要因だが、歴史的な反目もある。
北は旧南部藩領で南は旧伊達藩領。犬猿の間柄ともいわれた両者の遺恨は現代にも燻り続け、加えて南北の経済発展の違いで生じた格差も対立感情を助長しているのだ。

本書は我慢強くコツコツ堅実な岩手県民の本質、地域間の対立感情、さらに三陸の復興の現状など、岩手を多角的に捉えながら、岩手の本当の魅力と進むべき道を探っていく。
これでいいのか北海道 道民探究編 レンタルラベル

これでいいのか北海道 道民探究編

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北海道に暮らす「道民」とは、どんな人々なのだろうか?
ただ道民と一口にいっても街や地域によって、その特性には違いがある。
のんびりとした雰囲気が漂う中心都市の札幌。
対外関係にピリピリした稚内や根室。
伝統と歴史がある松前や函館。
独自色の強い日高、十勝、網走。
急速に発展と衰退を繰り返す旭川、留萌、中標津など、それぞれの土地に生きる人々は、その土地の風土になじむことで、独自の性質を育んできた。
またそれと同時に、全道に共通する「道民性」があるのも事実。
本土と北海道の気候や風土、そして歴史の違いは、北海道に共通する気質を育んできたのだ。
本書は、北海道の成り立ちと歴史から、今の北海道に暮らす「道民」の真相を探求していく。
知ってるようで知らなかった道内各地の人々の気質と、道民としての意外な共通点とは!?
これでいいのか福井県 レンタルラベル

これでいいのか福井県

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福井県は確実に「超マイナー県」だった。
魅力度ランキングでは常に下位争いを演じ、PR不足による県外知名度の低さは北陸3県でも際立っていた。しかし、ここ数年で福井の存在感は飛躍的に向上している。冬のシーズンともなると、東京駅に越前ガニのポスターがあちこちに張り出され、ウィークポイントだった観光客数も過去最高を記録。工業は相変わらず堅調を維持しているし、有効求人倍率は2倍前後の高い数値で推移。幸福度ランキングは3回連続でトップに君臨するなど、「日本一の幸福県」という名を欲しいままにしている。下位に甘んじていた魅力度ランキングも、2014年当時の45位から2019年は37位となり、年を追うごとにランクアップしている。幸福度ランキングによる名声が、さらなる幸福を福井にもたらしているのだ。

さらなる追い風となりそうなのが、2022年末に予定されている北陸新幹線の敦賀延伸だ。すでに開業している石川県や富山県では、ホテルの誘致が進み、地価も急上昇。観光客も著しく増加して数百億円の経済効果を生み出した。福井でも300億円以上の経済効果が見込まれている。

だが、そもそも福井の幸福は、アクセスの悪い立地の上に成り立ってきたともいえる。行きづらいから移住者や大資本の流入が少なく、昔から地域、会社、家族という単位で固まり、絆を重んじて生きてきた。そうした閉鎖性と保守性が今の幸福度の高さへと結びついてきた面も少なくない。だが、北陸新幹線によって、他県民からの流入が増加すれば、これまで福井が貫いてきた「幸福モデル」が崩壊するリスクも否めない。着々と再開発を進める福井駅前では、すでに行政と住民との間で亀裂が生じ始めてもいる。

本書では、地元民も知らない本当の福井人気質を探りつつ、嶺北・嶺南という「ふたつの福井」の現状と問題点にも切り込んだ。「幸福な独立国家・福井」で何が起き、未来にどんな影響を与えるのか。地域批評シリーズ独自の視点で検証していこう。
これでいいのか静岡県 レンタルラベル

これでいいのか静岡県

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静岡県民の特徴を地域ごとに細かく解説。注目されるリニア問題や、二大都市の静岡市・浜松市の現状にも迫る静岡県分析の決定版!
これでいいのか長野県 レンタルラベル

これでいいのか長野県

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男女の平均寿命や幸福度ランキングが全国トップクラスにして、魅力的かつ著名な観光地を数多く抱える長野県は、ブランド力にたいへん優れた県である。ただ一方で、地域間対立の火種はいまだにくすぶり続けている。
東信、北信、中信、南信……歴史的に山と川が交流を阻害し続け、独自の文化が育まれてきたそれぞれの地域は、今もってその独自性を貫いており、特に北信の長野と中信の松本は、表立ったバトルこそないものの、対立感情は静かにずっと残り続けている。蓋を開けてみれば県の内情はバラバラなのだ。
県民が地元を「長野県」とは言わずに「信州」と言うのも、「信州」への強いこだわりと同時に、「信州」でないとまとまれないからである。
本書では他県民がうらやむ信州の実態と真実を明らかにしつつ、「日本の山岳秘境民」の実像に迫る!
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これでいいのか島根県

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島根県は、「どこにあるかわからない都道府県」と揶揄されるくらい、国内での存在感が希薄だ。首都・東京では「砂丘のあるところ」なんて、同じ山陰の鳥取県と誤解されるほどで、島根県としてのイメージはほぼ皆無。その要因は立地にある。交通インフラが脆弱で、とにかく現地に行きづらいのだ。それはまるで「陸の孤島」。日本に残された最後の秘境と言う人までいる。
 こうしたイメージの形成には、明治以降の近代産業化に遅れ、戦後の高度経済成長期においても、中央から完全にスルーされてしまったことが大きく関係している。鉄道の敷設は山陽地方に比べて20年以上遅れをとり、次第に発展する広島県や岡山県へと人口は流出していった。地元には目立った産業もないまま、松江・出雲市民を除く県民たちは、漁業や農業といった第一次産業で生計をやりくりするのが基本となった。というわけで農業立県を目指したものの、食品貿易が進んだために、その野望もあえなくご破算。そのため一家丸ごと離県するケースも相次ぎ、戦後から現代に至るまで、ほぼ一貫して人口減少を続けている。結果、65歳以上の人口割合は全国3位と高く、人口増減率はワースト11位(2015年国勢調査)と、典型的な少子高齢化社会となっている。こう言っちゃなんだが、島根県は近代以降ずっと苦杯を嘗め続けてきたのだ。
 時代に取り残されてきた島根県。だがそれゆえに古くから残る風土や慣習、手つかずの大自然や歴史的遺構など、オリジナリティ溢れる魅力が少なからず残っている。徹底した管理体制で保護される世界遺産・石見銀山や、老若男女を問わず全国から参拝者が訪れる出雲大社は県民の自慢。グルメだって新鮮な魚介類やソバなど「逸品」には事欠かない。交通インフラがいまだ不便で県内各地の交流が乏しいゆえに、出雲、石見、隠岐の旧3国は独自の風土をいまだに残している。それぞれの街に根づいた歴史や気質は、古き良き「日本らしさ」「日本の姿」といってもいいだろう。
 本書では、島根県が抱えているさまざまな問題点を取り上げるともに、県民が気づいていなかった島根県の本質や本来の魅力に迫っていく。果たして島根県は自身が持っているポテンシャルを最大限に発揮し、存在感を高めていくことができるのか? 一冊の紙幅を割いてその答えを論じていこう!
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これでいいのか埼玉県川口市

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2017年に人口60万人を突破し、翌年には中核市に移行した埼玉県川口市。埼玉第2の都市だが、その特性は東京のベッドタウンである。何せ都心へのアクセスは抜群。玄関口の川口駅周辺には、あの豊洲よりも早くタワマンが誕生。近年は2年連続で『本当に住みたい街大賞』にも輝いている。そんなイケてるはずの川口だが、残念ながら街の存在感は希薄だ。かつては鋳物工場や違法風俗店のイメージが強かったが、それも今は昔で、新たに台頭した外国人の存在感ばかりが際立っている。市内では「新住民」「旧住民」「外国人」が独自の「川口ライフ」を謳歌しているとはいうものの、人種が入り乱れたグチャグチャな状態で、それぞれの市民が本当に満足した生活を送っているのだろうか。本書では歴史、市民性、問題点や課題を紐解きながら、謎に包まれた川口市の真実の姿を探っていく。
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これでいいのか新潟県新潟市

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2005年に周辺13市町村と合併し、晴れて政令指定都市に移行した新潟市。
新潟市政が施行された1889年から比較すると、面積は約60倍、人口は約18倍にまで増加した。現在は8区で構成され、特徴が大きく異なるそれらの区は、それぞれで個性豊かなまちづくりを行ってきた。かつての亀田町や豊栄市、新津市、巻町は今でも旧制に対するこだわりが強く、産業構造や文化的風土も異なっている。ただ全体では米どころゆえに飯はうまいし、日本海の恵みによって新鮮な海産物も豊富。自然の豊かさでは、政令市の中でも群を抜いている。
しかも本州日本海側で唯一の政令市とあって、県内外から人が流入する「ダム都市」としての期待を背負って、ニュー新潟市は華々しくスタートした。
 だが、ここまでの経緯を辿ってみると、新潟市は防戦一方だ。人口は右肩下がりで減少し、2020年には、ついに80万人の大台を切ってしまった。死亡数が出生数を上回る「自然減」に加え、転出が転入を上回る「社会減」も増加傾向にある。若者が進学や就職の際には県外へと流出するという少子高齢化の3モデルケースから抜け出せていないのだ。そして人がいなくなれば産業が先細りするのは当たり前で、新潟市の新規開業率は政令市で最低クラス。その上、驚くべきことに黒字であっても後継者不足で廃業するケースも増加。税収の減少による公共サービスの低下も叫ばれている。
 そんな現状を打破すべく、新潟市は中心市街地の大改造に踏み切った。玄関口の新潟駅は南北の回遊性を高め、南口には中長距離バスターミナルも建設予定。旧大和跡地には古町ルフルがオープンし、あちこちでマンション開発も行われている。だが、市が進軍ラッパを威勢よく鳴らしても、市民の市政への目は冷ややかだ。モータリゼーション解消のために立ち上げたBRTは痛烈な批判を浴び、利用者が伸び悩むどころか、早くも「無用の長物」呼ばわりされている。そんな中で新潟市の大改造が成功し、魅力的な街に発展する可能性はあるのだろうか? 本書では、新潟市がこれまで辿ってきた歴史を掘り下げ、街の特徴や住民気質に迫りつつ、現在抱えている各区の問題点や課題をあぶり出していく。果たして新潟市は、直面している苦境を脱し、高く飛翔することができるのか。その可能性を探っていこう!
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これでいいのか茨城県の野望

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茨城県は「日本一人気がない県」とされてきた。その根拠となっていたのが「都道府県魅力度ランキング」で、実に7年連続で全国最下位だった。だがついに2020年の同ランキングで最下位を脱出! 茨城県知事はこの結果を受けて「まだ真の魅力が反映されていない」と不満たらたらだったが、「魅力度ナンバーワンを目指す」と強気のコメントを発した。しかし、万年最下位から脱却した以上、もはや魅力度に振り回されるべきではない。今後、茨城県が取り組むべきは、南北格差や人口流出、高齢化、街の衰退といった地域問題の解決と是正であるべきだ。こうした現実に目をつぶり、いつまでも魅力度にこだわっていたら、本来の魅力や長所を失いかねない。本書では、魅力度ランキング最下位脱出を果たし、反撃に転じようとしている茨城県が目指すべき地域としての「理想形」を追った。
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これでいいのか宮城県仙台市

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仙台市は、自他ともに認める東北最大の大都市だ。大学進学や就職、あるいは遊びを目的に東北地方の若者たちを引き寄せ、人口は約107万人にも上る(2020年10月1日現在)。仙台駅前には高層のオフィスビルやタワーマンションが建ち並び、さらに街中には巨大な歓楽街を抱え、郊外を見渡せば巨大なニュータウンがベッドタウンを形成している。近隣市を含む仙台圏域まで広げると、人口は200万人を超える。その存在感は、まさに威風堂々。伊達政宗によって築かれた都市は、今や東北の“東京”といっても過言ではない。
 その一方で、都市的な発展を続けてきたせいで、仙台という街や人のイメージは知名度に比べて希薄だ。仙台と聞いて一般人が思い浮かべるのは牛タン、ずんだ、伊達政宗ぐらいだが、いずれも仙台人の生活習慣や気質を表しているとはいいがたい。「杜の都」というだけあって、本来持ち得ている魅力や特徴が、緑の茂みの中に隠れてしまっているかのようだ。実際に“東京化”が進みすぎて、仙台らしさを喪失していると嘆く地元有識者も少なくないのである。
 さらに、これまで仙台を支えてきた人口の増加も、2021年には減少に転じるといわれている。そうなれば、巨大なベッドタウンは空洞化し、駅前のアーケード商店街の活気は失われるかもしれない。十数年前から地方都市で起きていた衰退の波が、今になって仙台へと押し寄せるのか? いつまでも東北最大というブランドにあぐらをかいていると、未来は暗いままかもしれない。今の仙台には、従来の殻を突き破って「新たな仙台」を築くべき転機が来ている。
最善手を打てれば、迫りくる暗雲を払拭できる可能性は大いにある。
 そこで、本書では仙台の歴史や、プライドが高いといわれがちな仙台人気質といった、街や人の根っこを掘り起こしつつ、地元民ですら気づいていなかった魅力を掘り下げる。と同時に、各区や近隣都市で頻繁に行われている再開発やまちづくりの是非を検証し、仙台の街の成長を妨げる問題点や課題を、客観的なデータや現地取材で得た証言と筆者の主観を交えながら論じていきたい。
 仙台は地方都市として没落していくのか、それとも東北を率いる政令指定都市として再び明るい未来を突き進むのか? 仙台の本質をあぶり出し、その進むべき未来について、これから探っていくとしよう!
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これでいいのか岐阜県

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岐阜は実にビミョーなポジションの県である。日本の中心にありながら、希薄なことこの上ない存在感。その要因はお隣・愛知(というか名古屋)の光芒が強過ぎるからだろう。中部一の大都会・名古屋の影に隠れ、まったく目立たないのだ。今や都道府県の知名度を計る基準になっている魅力度ランキングで36位。この中の下の順位もいかにも岐阜らしい。どうせならどんじりにいて逆目立ちすればいいのに、そうならないのはその存在感の希薄さゆえだ。
 だが、そんなポジションに甘んじつつ、岐阜は意外としたたかだ。交通の要衝という立地と名古屋にしっかりと依存し、中京圏の一角として産業集積が進んでいる。しかも現代産業だけではなく、刃物に焼物、そして世界遺産にも認定された和紙など伝統工芸も盛んで、国内屈指のものづくり県になっているのだ。とはいえ、その旨味を享受し、発展しているのは美濃地方である。対する北の飛騨地方は開発も遅れ、のどかな田舎が広がっている。
 このように南北で明らかにコントラストが違う岐阜だが、それも仕方がない。
山や川で遮られているように、もともと美濃と飛騨は同じ国ではなく、文化、言葉、風習、人々の気質も違う。加えて強引にひとつの県にされてしまった因縁もあり、両者には目に見えないライバル心、はたまた羨望めいたものも存在している(お互いに無関心を装っているけどね)。
 ただこの2地域のスタンスは実にもったいない。それぞれに強みも個性もあるのに、「岐阜」の名の下、ひとつにまとまれないから、それぞれの長所がそれぞれの短所を補完できず、県の飛躍を阻んでいるのだ。この「まとまれない」のが、岐阜県の残念な特徴で、美濃と飛騨の関係にとどまらず、美濃の内部もバラバラでまるで一体感がない。
 本書では美濃と飛騨双方の地域性、問題点を取り上げ、岐阜県の本質を暴き出していく。岐阜県が真の南北融合を果たし、「中部の雄」として脱皮できるのか、その未来をこれから探っていくことにしよう!
日本の特別地域 特別編集54 これでいいのか 千葉県 レンタルラベル

日本の特別地域 特別編集54 これでいいのか 千葉県

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本書は『東葛』『葛南』『千葉市』に続く千葉シリーズ4作目である。
上記の3エリアは、千葉県の総面積の6分の1にも満たないが県内総人口の半数以上が住む地域で、東京で働く人のベッドタウンとして重要な役割を担っており、その住民の多くは「千葉都民」と呼ばれている。

他県からの移民が多く、住み心地重視で地域の発展は二の次だから、郷土愛など期待できるはずもない。
では、郷土愛に溢れた千葉土着の原住民はどこに住んでいるのだろうか?

それはまぎれもなく、今回メインで扱う南房総と外房・内陸(北総)エリアだろう。
しかし、悲しいかな、県外の人たちが「千葉」と聞いてイメージするのは先述の人口が密集した北西部エリアに偏っており、南房総や外房を思い浮かべるのはゴルフ好きのオジサンかサーファーくらい。
内陸(北総)エリアにしても「空港と成田山以外に何があるの?」といった印象。
ほとんどの地域で過疎化が著しいし、南房総市に至っては3人に1人が老人と高齢化がハンパない。

しかし、だからこそ当エリアには純粋培養された千葉原住民がいると断言できるのだ。
かつては北条氏と戦いを繰り広げた『南総里見八犬伝』の里見氏を筆頭に、数々の小藩によって治められてきた原住民には「野武士」の血が連綿と受け継がれている。

本書ではそんな「原住民」の生態を明らかにすると共に、各地域のさまざまな問題を取り上げ、時にサイタマとの「関東3位」の攻防を繰り広げつつ、リアルな千葉県の姿に迫ってみた。

「千葉愛」なら誰にも負けない! という房総っ子を含めて、多くの千葉県民の心に刺さる一冊になっているはずである。
日本の特別地域 特別編集32 これでいいのか 東京都 八王子市&多摩ニュータウン レンタルラベル
東京都の西部にドーンと控える大都市・八王子。
多摩地域の中心都市にして人口約58万人。
だがそんなに人がいても、ハコ(市の面積)自体が巨大だから人口密度は高くなく、豊かな自然に恵まれていることもあり、どことなくゆったりとした雰囲気を醸し出している。

市街地を少し離れると、「えっ、ここどこの田舎?」と思わず口ずさんでしまうぐらいの“スカスカ感”で、その見てくれは東京の都市というより地方の巨大都市といった風情である。

そんな八王子は歴史のある街だ。
江戸時代には甲州街道最大の宿場町として繁栄し、商都として発展してきた。

こうした歴史のある街は、得てして古くから住んでいる“旧住民”の存在感が強い。旧住民(特に高齢者)たちは、この街を自分たちが作ってきたという意識があるためプライドが非常に高いのだ。

そうした閉鎖的な旧型社会に飛び込んできたのが“新住民”たちである。
1960年代以降、多摩ニュータウンを筆頭に大規模な宅地開発が行われ、八王子と縁もゆかりもなかった人々が大量に当地に流入してきた。
近年も新たなニュータウンの開発が行われており、八王子とその周辺は新たな住民を飲み込み続けている。
だが、こうした新たな人の流入が、大なり小なり摩擦を生んでいるのもまた事実だ。

そこで本書では、八王子の旧住民と新住民、それに加えて学都として発展したことで増えた“学生(大学生)”の3者をテーマの中心に据えて取材や調査を敢行。

現在の八王子市の実態を浮き彫りにすると共に、新住民の巣窟たる多摩ニュータウン全域まで調査エリアを広げて、その実状と問題点を探っていった。

ぜひ最後までお付き合い願いたい。