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愛弓は、中学校の養護教員だ。若く美しい彼女を目当てに、生徒や教師たちはひっきりなしに保健室を訪れる。白衣に包まれた彼女の豊かな胸や白い脚に、舐めるように絡みつく男子生徒や教師の視線。気づかないふりをしながら、時にはからかったりすることもある。そんな愛弓のお気に入りは、保健室にある医療器具を使って行なう、淫らなお医者さんごっこだ。真昼間の中学校で、今日も喘ぎ声をこらえながら倒錯した遊戯にふける……。
恋人に捨てられ、職も失い絶望の淵にいた悠乃に手を差し伸べたのは、自宅でピアノ教室を開いていた佐伯だった。佐伯の奏でるピアノの演奏――鍵盤を走らせる繊細な指の動きに悠乃は恋に落ちた。それがすべての始まりだった。叶うことのない、恋の始まり――「ひとりにしないでくれ」佐伯に抱きしめられた腕の中で、そっと目を閉じる。深く打ち付けられる熱い楔、絡み付く熱い蜜に朦朧とする中、佐伯はある女の名前を呼ぶ――。佐伯の眼に映っているのは悠乃なのに、佐伯は悠乃に愛しい女を重ねて愛を貫く。悠乃が選んだ佐伯と奏でる旋律の終止符とは…?悲しくも美しい愛が奏でるラブストーリー!!
平凡な毎日を送るOL美也子は、雨の日の帰宅途中、頭の潰れた三頭身の人形を拾った。みすぼらしい容姿の人形だったが、幼い頃の記憶がよみがえり、ついマンションに持ち帰る。人形に「アイちゃん」と名付けて綺麗に洗い、洋服で着飾って可愛がった。彼氏の宏明はアイちゃんを、あからさまに嫌悪感をにじませた目で見るので、美也子はアイちゃんを戸棚に隠す。宏明と肌を重ねるたび、アイちゃんが少しずつ大きくなる気がする。アイちゃんも喜んでくれているようで嬉しい。アイちゃんのために、私は今日も宏明に抱かれる。
当家に奉公に来て三月。殿が菊乃を見る目に、最近とみに欲の色が濃くなっている。しかし、殿は菊乃に酒を注がせ、その顔を蕩けたように眺めるばかりで、なかなか手を出そうとはしない。ある日、家宝の皿を運ぶよう申し付けられた菊乃は、殿の戯れをうける。皿に傷ひとつでもつければ命はない。菊乃は快感をぐっと我慢する。やがて奥方の謀略により、菊乃は皿を割ってしまう――。
卓と杏子は、共通の友人である康一郎を連れて旅行に出た。三人で高原の牧場や観光地を巡っていると、一人の美しい女性に出会う。偶然にも彼女は近くのロッジに宿泊しているらしい。夕食のBBQを四人で食べ、意気投合した康一郎と翠は一夜を過ごす。翌朝、翠と別れて東京に戻った三人のもとに警察が訪ねてきた。警察によると、翠が死体で発見されたのだという――。はたして翠の身に何が起きたのか?
人気小説家の柴田は、請われて行った大学での講義で女子高生の雪絵を見初める。うぶな雪絵に興味をもった柴田は楽しいゲームを思いつく。期待させ、裏切り、翻弄することで雪絵自ら柴田に体を開くように仕向けるのだ。もてあそばれ、焦らされた雪絵はある日、別荘で服に手をかける。その下の豊満な肉体が柴田を虜にした。
ある鄙びた温泉宿に、二人の男が滞在していた。自分が調教した若い愛人との官能の時間を待ちわびている男と、幼い頃見た情景がきっかけで自分の欲望を抑えられず、レイプを繰り返し逃亡中の男。欲望を抑える二人の男の前に、盲目の若いマッサージ師の女性が現れ、不思議な話を物語る。決して手放したくないほどの快楽を男に与える蛇族の末裔の話を……。
女性の喘ぎ声に引き寄せられ、中へ進むと、そこには明らかにこの世のものでない、男とまぐわう久恵がいた。すぐに離れなければと思ったのだが、別の男と目が合ってしまった。あわてて逃げようとしたのだけれど、つかまってしまったみかげ。逃げようとした「お仕置き」をされることになると、壁からぬっと二人の男も現れ、3人に犯され始め……。
都内某所にある秘密のSMクラブ。Sのプレイを楽しむために訪れる客が多く、店で働く「奴隷」のあたしたちは、壁に並んでご主人様に指名されるのを待つのが仕事だ。今日妙な客に出会った。愛想のよいサラリーマンといった男で、プレイは経験がないようだが、真のSのようだ。そして、それに悦んで感じてしまうあたしも、どこかがおかしいのだろう。やがて、男がクラブに通う理由が明らかになって……。